20代既婚女性の転職は不利?結婚後でも働きやすい会社に転職するため準備やコツを紹介

更新日:2024.02.05

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更新日:2024.02.05

「20代既婚女性の転職は不利?」
「既婚女性は転職しづらいって本当?」
上記のような疑問をお持ちの方がいるのではないでしょうか。

結婚していると転職に不利と言われがちですが、実は多くの20代女性が結婚後でも転職を成功させています。既婚だからこその有利なポイントを押さえているからです。

本記事では、既婚女性が転職に不利だと言われている理由や「既婚」が有利になる場合を紹介しています。また、既婚女性が転職成功するためのコツや転職活動における注意点もまとめていますので、20代の既婚女性の方はぜひ参考にしてください。

監修者:須崎 知香
監修キャリアアドバイザー
ブライダル業界にて新規営業を経験。その後、営業代行の企業へ転職し調剤薬局のM&AやSaaSの法人営業を経験。転職希望者のサポートだけではなく、企業の採用課題にも貢献できるアドバイザーの仕事に魅力を感じ、type女性の転職エージェントキャリアアドバイザーに転身。
20代女性のための転職成功ガイド

なぜ20代既婚女性は転職で不利だと言われているのか

20代既婚女性は転職で不利だと言われている理由

20代の既婚女性が転職で不利だと言われている理由は、以下のようなリスクを企業が懸念しているからです。

・出産、育児による早期離脱リスク
・パートナー都合による退職リスク
・仕事に全力投球できない懸念によるリスク

法律的には本人の能力以外の部分で選考をしてはいけないのですが、企業は人員不足を補うために採用を行っているため、長く活躍してくれそうな人材を求めています。そのため、入社後すぐに出産や育児で休職をしたり、パートナーの転勤で退職したりする可能性のある既婚女性は、採用担当者からすると1つの不安材料になるのです。

以上のような理由から、20代既婚女性の転職は不利だと言われています。選考時に同じ能力を持った独身の方がいると、離脱のリスクが少ない方が採用されやすいという話であって、結婚していることが理由で採用されないわけではありません。

したがって、20代の既婚女性は、企業が不安を感じないように、長期で働く意思や仕事に集中できる状況にあると面接時にアピールするようにしましょう。

関連記事:子育てママが転職成功する方法!企業選びのコツや注意点も解説

20代既婚女性が転職で有利な点は?

20代既婚女性が転職で有利な点

前章では、20代既婚女性の転職が不利と言われている理由を紹介しましたが、既婚者だからこそ企業がメリットに感じる可能性のあるポイントが3つあります。

・寿退社のリスクが無い
・産休や育休で離脱しても、復職後に長く働ける
・若手女性社員のロールモデルになる

寿退社のリスクが無い

結婚をきっかけに仕事を退職する、いわゆる"寿退社"の懸念は、既婚女性にとっては該当しません。この点は、企業側から見れば安定した雇用関係を築きやすいというメリットとして捉えられるでしょう。人材の採用や教育、研修には多大なコストがかかるので、企業は長期間勤務してくれる人材を獲得したいと考えています。そのため、既婚女性は、安定した働き手として認識されることがあります。

しかし、現代は結婚しても働き続ける女性や逆に男性が寿退社をする場合もあり、多様化していますので、必ずしも優位に働くポイントでは無いことは押さえておきましょう。

産休や育休で離脱しても、復職後に長く働ける

産休や育休の期間は一時的なものであり、復職後は長期的に安定した働き手としてのポテンシャルがあると考える企業も多くあります。既婚女性が転職してきて職場になじんでくれることは、産休育休後に戻ってくる土台になるため、歓迎したいと考える企業もあります。育休を経ることで得られるコミュニケーションのスキルや問題解決能力は、企業のチーム内での協力やプロジェクト管理において非常に役立つとされています。

ただし、転職して1年未満の場合は、育休が取得できない可能性もあるので注意してください。

若手女性社員のロールモデルとなる

企業としては「女性が長く働ける」という実績づくりは、今後の人材確保のためにもかなり重視しています。また、既存の若手女性社員にとっても、先輩女性の働き方から「結婚後も活躍できる」「働き続けられる」ということが分かればモチベーションにつながる効果もあります。そういうロールモデルが社内におらず、既婚女性を採用したいと考える企業にとっては、既婚であることがプラスに働くこともあるでしょう。

ただし、本章で紹介した3つのポイントは、あくまでも「企業がメリットを感じる可能性がある」程度のことであり、「既婚」が武器になることはほとんどありません。転職で重要視されるのは、既婚かどうかではなく、「スキル」や「経験」です。

20代既婚女性の転職成功のコツは?

20代既婚女性の転職成功のコツ

20代の既婚女性が転職を成功させるためには、次の3つのコツを意識するのが大切です。

・ライフプランとキャリアプランを考える
・絶対に外せない条件を明確にしておく
・企業側の懸念を払拭できる「強み」を棚卸しておく

それぞれを詳しく解説します。

ライフプランとキャリアプランを考える

20代の既婚女性が転職成功を成功させるための1つ目のコツは、転職活動を始める前にライフプランやキャリアプランを考えておくことです。ライフプランとは、出産や子育て、住宅の購入など、ライフイベントの時期や費用などを計画することを意味します。

独身の人と比べて、既婚であることはその後のライフプランがある程度イメージしやすい状態と言えます。

ライフプランを基に、キャリアプランでは「いつまでにどのようなスキルを身に付けるか」、「どんな働き方をしたいか」などを具体的に考えましょう。ライフプランとキャリアプランを照らし合わせておくと、目標を達成するための働き方や就業条件、職種といった転職の条件の軸が定まり、ミスマッチを防ぐ可能性が高くなります

関連記事:キャリアプランとは? 考え方と転職の面接で上手に伝える方法

絶対に外せない条件を明確にしておく

20代の既婚女性の転職で成功させるためには、絶対に外せない条件を明確にしておくことも大切です。先ほど既婚女性はライフプランがある程度イメージできると言いましたが、「想定される制限」も見えてくるのではないでしょうか。例えば「パートナーの通勤の都合もあるので勤務地はこのエリアにしたい」、「将来子供を持ちたいので育休復帰の前例がある会社がいい」などです。

そうした希望条件の中で、優先順位をはっきり意識することが重要です。

しかし、絶対に外せない条件が多すぎてしまうと、転職に失敗してしまう可能性があります。転職に失敗してしまった経験のある方や失敗を恐れて転職に踏み出せない方は、下記の関連記事を参考にしてください。

関連記事:20代女性の転職で失敗しないためのコツとは?失敗した時の対処法や失敗する人の共通点を紹介

企業側の懸念を払拭できる「強み」を棚卸しておく

20代の既婚女性の転職を成功させるには、企業側の懸念を払拭し、企業にとってメリットになる「強み」をアピールすることが重要です。

自分の強みやスキルを整理し伝えられるように、キャリアの棚卸をしておきます。応募企業の求めるスキルや経験にマッチした強みを伝えましょう。相手に伝わりやすくするために具体的なエピソードや数値を用いて話すと効果的です。

結論、転職する際はスキルや経験があれば成功するので、自身のキャリアの棚卸をして、能力を把握しておくことが重要です。前述したとおり、企業は既婚女性の採用について多少の懸念を感じています。それを払拭できるくらいの実力を示し、内定を勝ち取りましょう

20代既婚女性の転職活動の注意点

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転職活動において気をつけるべき注意点をしっかり把握しておくと、転職活動を有利に進められます。20代の既婚女性が注意すべきポイントは以下の2つです。

・面接官の質問の意図を理解する
・表面的な情報だけで選ばない

それぞれ紹介しますので、20代の既婚女性で転職する方は参考にしてください。

面接官の質問の意図を理解する

注意点の1つ目は、面接官の質問の意図を理解して受け答えする事です。近年ではハラスメントが問題になるケースも多いため、面接官はプライベートに関する直接的な質問を避ける傾向があります。そのため、面接官はさまざまな角度から、「長く働いてくれるか」を確認しようとします

面接官に質問された場合は、質問された言葉にそのまま答えるのではなく、なぜその質問をするのか面接官の意図を汲み取り、相手が安心できる情報をこちらから提供できると良いです。

質問の意図を考えて回答するには、よくある質問を想定した面接練習が必要です。実際に聞かれるような内容を予測して練習できればよいですが、そもそも聞かれる内容がわからない方がいると思います。type女性の転職エージェントでは、面接での回答のコツのアドバイスや模擬面接をすることができます。転職におけるノウハウをアドバイスしますので、興味のある方はぜひ下記からご相談ください。

関連記事:転職の面接でよく聞かれる質問と好印象を与える回答のコツ
関連記事:type女性の転職エージェントの面接対策とは?

表面的な情報だけで選ばない

女性社員が多かったり、女性が働きやすそうな制度があったりと、表面的な情報だけで企業を選ぶとミスマッチを起こす可能性があるため注意してください。

例えば、女性社員の人数が多くても長く働いている女性社員は少なかったり、育休や産休の制度があっても利用できる仕事環境がなかったりすれば、希望する働き方で働けなくなります。

育休後に復職している女性社員がいるか、子育てしながら働いている女性社員がいるかなど、できる限り入社前に調べておくのが大切です。中には入社しないとわからないような情報を得たい場合は、転職エージェントに依頼すると企業に確認してくれるので積極的に活用しましょう。

まとめ

本記事で紹介したように、20代の既婚女性は転職に不利というイメージがありますが、「既婚」が転職失敗の直接的な理由になることはありません。

企業側が採用にあたって懸念を感じるポイントを把握し、しっかりと対策することが重要です。転職を成功するための武器となり得るのは、スキルや経験です。

また、将来へ向けたライフプランとキャリアプランに合った条件で転職するには、絶対譲れない条件を決めることが重要になります。「長期的なライフプランがわからない」「転職先をどうやって選べばいいかわからない」という方は、転職エージェントに相談してみるのも1つの手です。

type女性の転職エージェントでは、個別のキャリアカウンセリングを通して、一人一人に合った求人の紹介や面接対策などの転職サポートを行なっています。転職について不安や悩みがある人は、ぜひ一度お問い合わせください。

転職活動を行うにあたって出てくる疑問や不安についてキャリアアドバイザーと無料で1対1の相談できる「20代初めての転職相談会」も実施しています。まずはお気軽にご相談ください。

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