履歴書の郵送方法、マナー、封筒の書き方を徹底解説

更新日:2024.02.08

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更新日:2024.02.08

この記事のまとめ

  • 履歴書の郵送方法は、企業からの指定がない限り、普通郵便で問題ない。
  • 速達や特定記録郵便を使ってもOK。ただし、簡易書留やメール便は避ける。
  • 宛名の書き方や封入の仕方、送付状の書き方には、ビジネスルールがあるので注意する。

履歴書の郵送は、転職活動における重要な一歩です。本記事では、履歴書を郵送する際の方法から、封筒の選び方、書き方、さらには封筒に入れるコツや切手の貼り方まで、細かく解説しています。

監修者:芳賀 未沙斗
監修キャリアアドバイザー
紳士服を取り扱うアパレルブランドの店長として、接客販売やスタッフマネジメント等を経験。
お客様との信頼関係を築くことにやりがいを感じる中で、より大きな意思決定のサポートがしたいと感じtype転職エージェントのキャリアアドバイザーへ転身。
入社後は、営業職領域、販売・サービス領域の転職サポ―トの経験を積む。事務・管理領域の立ち上げに携わり、現在では、管理系各職種、コンサル系、事業戦略・企画系職種に強みを持ち、ポテンシャル層~中堅層まで幅広く支援を実現している。
履歴書の書き方のバナー

履歴書の郵送方法

履歴書の郵送方法

履歴書の郵送方法は、企業からの指定がない限り、「普通郵便」で問題ありません。企業から指定がある場合は、指定に従います。速達や特定記録郵便など、「普通郵便」以外の郵送方法についても紹介します。

普通郵便

郵便局の窓口かポスト投函で送れます。投函日の翌々日以降に届き、土曜日・日曜日・休日の配達はないので、送付先に届くまでに数日かかります。締め切りが近い場合は間に合わない可能性があるので注意してください。

また、郵送物の重さによって料金がかわるので、窓口から出したほうが安心です。ポスト投函の場合は、重さを量ってから必要な料金分の切手を貼るといいでしょう。

速達

普通郵便よりも速く郵送物を届けることができる郵送サービスです。速達は多くの場合、翌日か翌々日に届きます。普通郵便の料金に加えて、速達料金が必要になります。封筒の表面の右上に赤い線を引き、郵便局の窓口かポスト投函で送れます。

履歴書を早く出した場合は、使っても問題ありません。締め切り日が迫っている場合などに活用するといいでしょう。締め切りギリギリに出すと速達でも間に合わない可能性もあるので、基本的には余裕を持って出すようにしましょう。

特定記録郵便

郵便物が送付先に届いたことを記録する郵便サービスです。配達の際は送付先の郵便受けに配達されるため、受取人の受領印は必要ありません。普通郵便の料金に加えて、160円の加算料金がかかります。郵便局で「書留・特定記録郵便物等差出票」に必要事項を記入して窓口から送ることができます。

応募書類が届いたか心配な方は、特定記録郵便をつけてもいいでしょう。Webから配達状況が確認できるので、届いたことが確認できて安心です。

簡易書留

簡易書留は配達の記録が残ります。一般書留と比べて料金が安く、万一郵送物が届かなかったり、壊れたりした際に5万円までの実損額が賠償されます。簡易書留で送るには、普通郵便に加えて、350円の加算料金が必要です。

簡易書留は、受取人の受領印が必要になるため、応募先企業に手間をかけさせることになるので、避けましょう。受取人がいないと再配達になるので、普通郵便よりも時間がかかってしまう可能性もあります。

履歴書を郵送する時の封筒の選び方

履歴書を郵送する時の封筒の選び方

郵送する時の封筒の選び方について解説します。社会人としてのマナーを押さえておきましょう。

サイズは「角形A4号」か「角形2号」

履歴書は三つ折りなど折らずに、封筒に入れるのが好ましいとされています。市販の履歴書は、A4サイズ(見開きA3)、B5サイズ(見開きB4)のため、「角形A4号」か「角形2号」の封筒を選ぶと、折らずに入れることができます

郵送する応募書類が複数枚にわたる場合は、「角形A4号」だとピッタリのサイズのため、封筒から取り出しにくくなります。

関連記事:履歴書のサイズはA4かB5かどっち?用紙の選び方や印刷方法を解説

色は白がおすすめ

封筒の色は、茶色や白、水色などありますが、転職活動に使用するのは「白」がおすすめです。多くの企業や業界では、白い封筒を使用することが一般的な慣習となっています。封筒の表面に朱書きする「履歴書在中」の文字が、目立ちやすいというメリットもあります。

履歴書を郵送する時の封筒の書き方

履歴書を郵送する時の封筒の書き方

履歴書を郵送する時の封筒の宛名を書く際は、読みやすいキレイな文字で書きましょう。丁寧に書くことが大切です。

角形2号など大きい封筒に記載するので、細いペンだと読みづらくなってしまいます。はっきりと読みやすく書くために、太さ1mm以上を選ぶといいでしょう。水性ペンよりも油性ペンがおすすめです。油性ペンだと雨などで濡れても、にじむ心配がありません。

住所は都道府県から記入し、「丁目」「番地」「号」などは省略せずに書きます。ビル名や階数も忘れずに書きましょう。

封筒の表面には、朱書きで「応募書類在中」や「履歴書在中」など、内容が分かるように記載し、文言を赤枠で囲みます。手書きでもスタンプを使っても問題ありません。

誤字脱字はマイナスの印象を与えてしまうので、間違えてしまった場合は書き直しましょう

次に、封筒の宛名の具体的な書き方を参考画像付きで紹介します。

会社・部署宛ての場合

会社・部署宛ての場合

会社や部署宛ての場合は、「御中」と記載します。「様」と「御中」の使い分けに気を付けてください。会社名は(株)と省略せず「株式会社」と記入します。

個人宛ての場合

個人宛ての場合

個人宛の場合は、「様」と敬称をつけます。「御中」と併用しては使いません。

履歴書を封筒に入れる時のコツ

履歴書を封筒に入れる時のコツ

封筒の宛名が書けたら、郵送する書類を封筒に入れていきます。この時も注意することがいくつかあります。

送付状をつける

履歴書など応募書類を郵送する時は、送付状をつけるのがマナーです。送付状は挨拶状の一つで、送付物の内容や目的、送り主の意図を伝えるための文章です。手渡しの場合は不要です。

送付状には以下の内容を記載します。

日付:送付状を作成した日付
宛名:送付状の受取人の名前や肩書き
署名:送り主の名前、住所などの連絡先
挨拶文:時候の挨拶
送付物の説明:送付する書類や物品の名前や内容
送付の目的や背景:なぜその書類や物品を送るのか、その背景や目的
締めの言葉:受取人への感謝の表現や今後の期待を込めた言葉
同封書類:同封している書類の内容と部数

送付状サンプル

クリアファイルに入れる

応募書類を封筒にいれる順番

応募書類はクリアファイルに入れてから、封筒に入れるのをおすすめします。クリアファイルに入れると、郵送中に封筒が折れにくく、雨などで多少濡れても応募書類に影響が少なく、取り出しやすいというメリットもあります。

応募書類を封筒に入れる順番にも注意が必要です。挨拶状である送付状を一番上にし、履歴書、職務経歴書、そのほかの応募書類の順番で重ねます

糊付けし「〆」マークを記載する

応募書類を封筒に入れたら糊付けをし、封をしたことを示す「〆」マークを記載するのが、ビジネスマナーです。糊付けだけだと心配と思うかもしれませんが、セロハンテープは使用しないでください。途中ではがれたり、開封される可能性があるからです。不安な場合は、両面テープや液体のりを使用するといいでしょう。

履歴書を郵送する時の切手の貼り方

切手は封筒左上部に貼ります。料金は郵送物の大きさと重さによって決まります。履歴書など応募書類を郵送する時の封筒の「角形A4号」か「角形2号」は、「定形外郵便物(規格内)」に該当します。「定形外郵便物(規格内)」は50g毎に変わります。一般的な応募書類の重さは50g~100g程度です。100g以内に収まる郵便物に必要な切手は140円分です。正確な重さで出したい場合は、郵便窓口を利用するといいでしょう。

定形外郵便物(規格内)の料金表

重さ 料金
50g以内 120円
100g以内 140円
150g以内 210円
250g以内 250円
500g以内 390円
1kg以内 580円
2kg以内 取り扱いません
4kg以内

出典:手紙(定形郵便物・定形外郵便物)の基本料金

切手が複数になる場合の貼り方

切手が複数になる場合の貼り方

切手が複数枚になる場合は、封筒の左上に縦に並べて貼ります。横3.5cm×縦7cmの範囲に収めるのが基本です。あまりに切手が多いと封筒の見た目から雑多な印象を受けるので、なるべく枚数が多くならないように気をつけてください。

履歴書を郵送する時の注意点

履歴書を郵送する時の注意点

郵送する準備ができたら、後は出すだけ。最後まで気を抜かずに気を付けてもらいたいポイントを紹介します。

応募締め切り日の確認

応募の締め切り日が必着なのか消印有効なのかも含めて確認しておきます。締切日に間に合うように提出しましょう。普通郵便だと土日祝日の配達がないため想定よりも日数がかかる場合があるので、注意しましょう。心配であれば、郵便窓口で確認すると安心です。

メール便では送らない

履歴書は「信書」になるため、郵便以外での配達は法律違反になります。メール便で送らないようにしてください。

まとめ

履歴書などの応募書類を郵送する方法について解説しました。郵送の指定が合った場合は、参考にしてください。履歴書の書き方について詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
関連記事:履歴書の書き方・提出方法【ダウンロードフォーマット付】

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