履歴書の「学歴・職歴欄」の書き方/見本・サンプル付き

更新日:2024.02.05

履歴書の「学歴・職歴欄」

更新日:2024.02.05

学歴は入学と卒業を書くだけでシンプルに思えますが、転校や留学、中退、学部変更など場合によって、書き方が変わります。職務経歴については、正社員での勤務を全て記載します。部署異動や昇格、社名変更などの場合の書き方のルールがあります。履歴書の「学歴・職歴」欄は、間違えてしまうと学歴詐称や経歴詐称になることもあるので、注意が必要です。

本記事では、履歴書の「学歴・職歴欄」を正しく分かりやすく書くコツを紹介します。パターン別の書き方の見本も紹介するので、履歴書を作成する時の参考にしてみてくださいね。

監修者:石井 祐太朗
監修キャリアアドバイザー
石井 祐太朗
住宅メーカーで戸建事業部、リフォーム事業部にて個人、法人相手の営業を経験。様々な業界の知見を深めることができること、前職より多くの方の人生の転機に立会いサポートできることに魅力を感じ、type転職エージェントのキャリアアドバイザーへ転身。転職希望者の側に立ち、未来を見据えたご支援を続けている。
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学歴の書き方の基本

履歴書の学歴の書き方

学歴欄の1行目の中央に「学歴」と記入します。履歴書全体で、西暦か和暦か統一して書きます。学歴をどこから書くのかの決まりはありませんが、中途採用では高校入学から記載するのが一般的です。

学校名は省略せずに正式名称で記載するため、「高校」は「高等学校」と書きます。また、学部や学科、専攻なども省略せずに記載します。高校、大学の卒業時は「卒業」、大学院の場合は「修了」と記載します。

応募先で活かせる卒論や研究のテーマがあれば、アピールになるので記載しましょう。

学歴を書くときの注意点

学歴を詐称すると、内定取り消しや解雇の可能性があるので、絶対にやめましょう。入学や卒業年など、間違えないように気を付けてください。

学歴を書く時に「〇〇高等学校 入学」と「〇〇高等学校 卒業」と2行記載しますが、学校名が同じでも「同上」と記載せずに、正式名称で書きます。

浪人や留年は、あえて記載する必要はありません。ただし、長期の留年や浪人をした場合は、簡潔に理由を記載しておくといいでしょう。具体的な書き方は以下のパターン別の見本画像を参考にしてください。

他にも、休学や留学などの書き方が悩ましいケースがあるので、以下でそれぞれの記載方法を紹介します。

パターン別の学歴の書き方

転校している場合

転校している場合の学歴の書き方

転校した場合、入学した学校名の下の行に、転入先の学校名を書き、「転入学」と記載します。

学部や学科を変更した場合

学部や学科を変更した場合の学歴の書き方

学部や学科を変更した場合、転入先の学校名、学部、学科名を書き、「編入学」と記載します。

留学した場合

1年以上正規留学した場合の学歴の書き方 1年以上留学した場合の学歴の書き方

学歴に記載するのは、1年以上の留学の場合です。1年未満の短期留学は、学歴欄には記載せずに「自己PR」や「備考欄」に記載するのがよいでしょう。留学した場合、留学していた期間、留学先の国名、学校名・学部などを正式名称で記載します。

休学した場合

休学した場合の学歴の書き方

留年や浪人は履歴書に書く必要はありませんが、休学した場合は記載が必要です。履歴書に書く場合は、休学の理由と期間が分かるように記載します。体調不良や家庭の都合など簡潔に記載します。体調不良などの場合、採用担当者に不安を与えないように、「完治」など業務に支障がないことが分かるように記載します。履歴書に具体的な病名などを書く必要はありません。

中退した場合

中退した場合の学歴の書き方

中退した場合、履歴書に「中途退学」と記載します。「家庭の都合」「経済的事情」など、簡潔に理由も記載しておきます。面接で聞かれる可能性もあるので、答えられるようにしておくといいでしょう。

また「中退」は選考に不利になるからと「中途退学の事実を書かない」「中途退学を卒業と記載する」のは、学歴詐称になるのでやめましょう。

就職後に再度入学した場合

就職後に再度入学した場合の学歴の書き方

社会人になった後で、再度学校に通う場合も、「学歴欄」に記載します。なぜ就職後に入学したのか理由を書く必要はありませんが、面接で聞かれる可能性があるので、答えられるように準備しておきましょう。

ただし、資格取得のためなどで民間のスクールに通う場合は、学歴には記載しません。「資格欄」や「自己PR欄」に記載してアピールすることをおすすめします。

職業訓練校については、「学歴欄」に記載しても問題はありませんが、実際は「職歴欄」に書くことが多いです。応募する職種や業務に関連する内容であれば、アピールになる可能性があります。

職歴の書き方の基本

職歴の書き方の見本

学歴を記載したら、1行空けてから職歴を記載していきます。職歴の1行目中央に、「職歴」と記載し、次の行から書き始めます。職歴は、正社員として勤めた企業を全て時系列順に書くのがルールです。いつ、どこで、どんな仕事をしたのか、採用担当者に伝わるように、簡潔に記載していきます。

勤務先の企業名や部署名は、(株)など略さずに正式名称で書きます。部署異動や昇格があった場合は、分かるように記載します。職務内容は、具体的に記載します。応募する職種や業界に関連する職務内容は、強調して記入するといいでしょう。

職歴の最後は、在職中であれば「現在に至る」、退職予定であれば「〇年〇月 〇〇株式会社 退職予定」と記入します。その下の行に「以上」と右寄せで書きます。

職歴を書くときの注意点

履歴書の「職歴欄」では、「退職」と記載するのが一般的です。「退社」と悩んでしまう方もいるかもしれませんが、「退社」は「一日の業務を終えて、会社を後にする」という意味もあるため、履歴書では「退職」を使います。

退職理由は具体的に記載せず、自己都合の場合は「一身上の都合により退職」、会社都合の場合は「会社都合により退職」と記載します。

職務経歴が多い、在籍期間が短かいなど、「ネガティブな印象を与えてしまうかも」という理由で履歴書に書かないのは、絶対にやめてください。経歴詐称になり、内定取り消しや解雇の可能性があります。

次に、昇格した場合や社名が変わった場合など、パターン別に詳しく紹介します。

パターン別の職歴の書き方

部署異動した場合

部署異動した場合の職歴の書き方

部署を異動した場合は、異動年月と配属先の部署名を正式名称で書き、職務内容も具体的に書きます。

昇進した場合

昇進した場合の職歴の書き方

履歴書に役職を必ず書かなくてはいけないというルールはありませんが、書いた方がアピールになります。

主任、係長、課長などの一般的な役職に昇進した場合は、昇進した年月、部署、役職を書きます。「昇格」は社内の等級制度などで定められた等級が上がることを指し、履歴書には記載しません

社名が変わった場合

社名が変わった場合の職歴の書き方

社名変更や合併、買収などで、社名が変わった場合は、「株式会社〇〇 入社(現◇◇株式会社)」のように、入社した当時の企業名を書き、後ろに括弧書きで現在の社名を書きます。

雇用形態が正社員以外の場合

契約社員の職歴の書き方 派遣社員の職歴の書き方 アルバイトの職歴の書き方

正社員以外で勤務した場合は、雇用形態も記載します。派遣社員の場合は、派遣元と派遣先が分かるように記載します。

パートやアルバイトについては、職務経歴書に記載する必要はありません。パートやアルバイトとして長く勤めている、応募する業務に関連する場合は、記載しましょう。

まとめ

履歴書の「学歴・職歴欄」の書き方について、詳しく紹介しました。書き方の見本を参考に、履歴書を作成してみてくださいね。履歴書を作成したけど自信がない、上手く書けないなど、お困りごとがありましたら、履歴書の添削も行っているtype女性の転職エージェントにご相談ください。

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